【認知症予防のポイント】
睡眠、軽い運動、脳トレ…プラスαの生活習慣

(1) 良質な睡眠を確保して

「眠っているときは新陳代謝が活発に行われ、細胞が新しく生まれ変わります。すると溜まりかけていたアミロイドβの分解も促進されるので、良質な睡眠は必須です」

睡眠不足や浅い眠りは、睡眠の質を悪くし、アミロイドβが溜まりやすくなるということ。「睡眠時間は5時間以上とるよう心がけましょう。また、アルコールは眠りを浅くするので、寝酒は1杯にとどめて」

 

(2) 有酸素運動で生活習慣病を予防

血流を促進する点から見ても、肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病予防の観点からも、適度な運動は必要です。

「認知症のリスクを下げる習慣として、WHO(世界保健機関)でも運動を強く推奨しています。1日20分程度、合計して週に150分程度の運動を行うことを心がけましょう。ウォーキングや自転車などの有酸素運動がおすすめ。血行を促し、脳も活性化させます」

 

(3) 手先を動かして脳に刺激を

「手先を使うことは、脳を活性化させ、認知症予防につながります。おすすめは調理。手先を使ううえに、段取りを考えながら作業することが、いい脳トレになります」

とはいえ、慣れたメニューばかりではマンネリに。できるだけ新しいメニューに挑戦しましょう。「そのほか、手芸なども脳の活性化にはよいと思います」