ダイエット「上級者」のわたしは、仕事でも数々のダイエットに挑戦してきた。

テレビや雑誌でダイエットをさせていただくたびに、近所の友人から褒められた。昨年末も、とある企画で痩せ始めると、お声がけいただいた。


「私どのダイエットも続かないんですよー」

「さやかさん! 痩せましたね!」
「はい」
「あのダイエット…いいんですね!」
「はい」
「へー。さやかさん本当に痩せた〜。痩せるんだー。教えてほしいなあ」
「はい、もちろん教えますよ」
「え、いいんですか?」

「もちろんです。いつからやりますか?」
「やれるかなぁ」
「はい、やれます」
「痩せられるかなぁ」
「はい、痩せられます」
「えー。でも、私どのダイエットも続かないんですよー」
「はい」
「続けられるかなあ。続かないと意味がないし」
「はい」
「続きますかねえ? 大変じゃないですか、大変だと、続かないじゃないじゃないですか」

「あのですね」
「はい」
「ダイエット教える前に少し話していいですか?」
「はい!」
「では」
「お願いします!」

舞台の稽古の合間に、タニタサイズに励む青木さん(写真提供◎青木さん)