101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

<100歳の100の知恵 31>

『冬至にはカボチャと柚子湯で気持ちを上向きに』

昔の日本人は、冬至になるとカボチャを食べ、柚子を浮かべたお風呂に入ったものです。

これからの冬本番、風邪をひかずに過ごせるようにという願いをこめての習慣でしょう。これは決して非科学的なこととはいえず、カボチャはカロテンやビタミンC、ビタミンEなどをたっぷり含んでいる食品だし、柚子の香りに包まれたお風呂でゆっくりリラックスするのは、素敵な休息です。

冬至にかぼちゃを食べるのは…(イメージ写真提供:写真AC)

柚子の果汁と皮を使い、ハチミツで甘みをつけた熱い飲み物も、身体を温めてくれ、ビタミンCの補給になります。昔からの季節の習慣は、生活の知恵や工夫が染みこんでいるし、なんとなく楽しい気分にしてくれます。

とかく気持ちが沈みがちな寒い季節。ささやかなイベントで、自分の心を盛り上げることも大事です。

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