101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

<100歳の100の知恵 32>

『お正月は新品をおろして新しい気持ちで迎えたい』

歳をとってからは、お正月の用意も、自分の体力と相談しながら最低限にすませています。

ただ、「新しい気持ちで迎える」という姿勢は大切にしたいので、花を飾り、自分用のスリッパを新しくし、下着、パジャマ、ふきん、菜箸、トイレ掃除用のブラシといったものを新しくします。

ささやかな日用品ばかりですが、こういうものを新しくすると気持ちに弾みが出てきます。

おせちも好物だけで(イメージ写真提供:写真AC)

おせち料理も、ゆり根きんとんと、酢蓮(すばす)、干し柿のなますなど、どうしても食べたい好物のみを作ります。

これに取り寄せたものや到来物などを加え、お重詰めにすると、なんとなくお正月らしくなるものです。

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