その意味では、ここ最近、三谷幸喜さんがちょっと変な役を与えてくださっているのがとてもうれしいですね。最近では、映画『記憶にございません!』の通訳役。7月に再演されるミュージカル『日本の歴史』では、平清盛に。

三谷さん、祖父を思わせるカツラを私に被せたくての配役だったのかなと思うんですけど(笑)、また演じられるのが楽しみです。初演から3年、自分にできることも増えていると思うので、より幅のある演技ができるよう頑張ります。

2022年は、三谷さんが脚本を書かれるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演します。朝ドラと同じく大きな挑戦で、不安はありますが、おかげさまでチャレンジすることに対する恐怖心はなくなってきました。やらせていただけるのであれば、本当に何でもやってみたい。英語も話せるので、いつか海外メディアにも挑戦できたらいいなと思っています。

 

家族をどう作るかは自分次第

朝ドラに出演できたことは、母方の祖母、母、姉もとても喜んでくれていて、同時に、ホッとしているとも思います。優等生ばかりの家族のなかで劣等生だった私のことは、やっぱり心配だったでしょうから。(笑)

『おちょやん』が描いたのは、生まれてくる家は選べないけれど、新しい家族をどう作っていくかは自分次第、というテーマでした。家族って、誰にとっても何かしら、悩ましいことのある存在。恵まれた環境に育ち愛情を注いでもらった私にも、当てはまることです。与えてもらったものに感謝し、自分なりにその恩をお返しできる人生にしていきたいと思っています