「睡眠に関しては、夜だから眠るとか、昼だから寝ちゃダメとか、僕の中に決まりごとはありません。〈必要なときに必要な分だけ眠る〉というのが僕流。」(撮影:大河内禎)
「百獣の王を目指す男」としてテレビで大活躍の武井壮さん。元アスリートでありながら、コメンテーターに俳優業もこなす武井さんの元気の秘密は、特殊な睡眠法にあるそうで……(構成=樋田敦子 撮影=大河内禎)

「武井は1日45分睡眠」という言説が流れた理由

今日は午前5時に寝て、午前8時に目覚めました。3時間睡眠です。3時間? と驚かれますが、眠くはありません。目覚めはスッキリしていて、起き抜けに自宅のトレーニングルームでエアロバイクにまたがり、全速力でペダリングできるくらい元気です。

睡眠に関しては、夜だから眠るとか、昼だから寝ちゃダメとか、僕の中に決まりごとはありません。「必要なときに必要な分だけ眠る」というのが僕流。ネット上で、「武井壮は、1日に45分しか寝ない」という言説が流れたことがありましたが、少し誤解があります。

人間の脳は、起きている時間が長いほど疲弊します。僕は8時間以内の活動ならば、脳にも体にもそんなに疲労がたまらず、短い睡眠時間でも回復することができる。つまり、試算上では8時間おきに1時間の睡眠をとればよいことになります。1時間のうち、最初の入眠と覚醒に合わせて15分くらいかかるので、45分は深いノンレム睡眠がとれるというデータもあります。

僕は元アスリートで体力があるから、激しいトレーニングをしない日ならば、その45分の睡眠を3回取れば、一日中元気でいられます。と、こういうことをある番組でお話ししたら、いつの間にか「武井は1日45分睡眠」という言葉が独り歩きすることに。(笑)

でも実際は、疲労の度合いに合わせて、睡眠時間や回数を変えています。疲れているときは普通に8時間眠ることもありますよ。