前向きに睡眠時間と向き合って
僕の睡眠は、最短で日本一を目指すために生まれた特殊な方法かもしれません。でも、読者の皆さんが快適な睡眠を得ようとするなら、やはり自分でデータをとるのが近道だと思います。なぜなら住環境や運動量、仕事量など、自分とまったく同じ境遇の人は、地球上に1人もいないからです。
例えば沖縄で育った人は、東京で育った人と比べて、湿度の高い部屋で寝ても不快に感じないかもしれない。また、エアコンを頻繁に使う家庭で育った人は、エアコンをやめて扇風機にしたら、体調を崩してしまうかもしれない。
1億人いれば、1億通りの睡眠法があります。だから、まずは自分の体調や睡眠環境を調べることから始めてみてはどうでしょうか。
僕のデータほど細かくなくても、どのような気温、湿度、シチュエーションのときによく眠れたか、眠れなかったかをメモしていくと、どんな環境で眠ればよいかの基準が今よりハッキリと見えてきます。
睡眠は自分の人生をよりよく過ごすための素敵な時間だと僕は考えます。芸能界に入って9年。毎日が自分史上最高に幸せだと感じられるのは、良質な睡眠のおかげ。
皆さんも、心地よい睡眠をとれるようにパジャマの素材にこだわったり、寝具をセレクトしたり、ただ習慣的に眠るのではなく、睡眠時間に思いを馳せ、工夫して楽しんでみては?
よく眠れなかった、寝すぎてしまったなんていう日もあるでしょうが、落ち込むことはありません。そんな睡眠も大切な人生の一部です。
短い時間で最高の睡眠をとるには? と考えてみたりして、前向きに睡眠と向き合っていく。それが武井壮流の睡眠法かもしれません。そうすれば、24時間目標に向かって思い通りに過ごせる人生になりますよ。