株主総会は、OB・OGの社交場

実は私は20代のころ、保険の営業で築地の電通本社ビル(当時。現在本社ビルは汐留)にほぼ毎日伺っていました。

当時は今と違ってセキュリティもゆるく、直接オフィスのフロアまで入れたので、たくさんの人と知り合うことができたのです。保険の話より雑談ばかりしてましたが、面白い人や頭の良い人が多くて刺激的でした。ちょうどバブルの時期とも重なって、楽しい思い出ばかりです。あの時期が無かったら、私は保険会社に22年も務められなかったと思います。

そんなわけで、電通には勝手に愛着を抱いており、株を始めたときには真っ先に電通株を買いました。そのときは3,000円してなかったと思いますが、その後も買い足したので取得単価は4,156円になっています。1,806円になったときはシャレにならないマイナスでしたよ。

それでもガチホールドなのは、もちろん損切りできない性格というのもありますが、若いころ知り合った電通マン(ウ-マン)の皆さんが今もがんばっていると思うから。そして彼ら彼女らも電通株をたくさん抱えていると思うから。

というのは、電通には「従業員持株会」があり、629万株、持ち株比率で2.23%は、大株主上位7番目。そう、電通の株主総会は電通のOB、OGの社交場なのです。

例の質問をした12番目の男性も、その前の質問者の意見に賛同して「A先輩の言うとおりですよ!」とか言って、思いっきり元社員というのをバラしてました。元電通マンが役員に堂々と意見できる場、時にむちゃ振りする場、電通の株主総会はエキサイティングで面白いのです。

オリンピックが無観客開催になり、関連イベントも次々に中止になりましたが、それでも株価は16日現在、4,030円まで回復してきました。オリンピックが終わったらどうなるのか?

全く読めませんが、私は20代のころの感謝の気持ちと愛着で今後もガチホールドいたします。

コロナに負けるな!オリンピック・パラリンピックは、とにかく無事に終わって!!

写真提供◎アラフィ婦さん

前回「株主総会は「楽しい夏の風物詩」だったのに…」はこちら

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