しなやかな血管を保つことは、全身の細胞を良好な状態に整え、健康寿命をのばすことにつながります。今日から始められる「血管ケア」のコツを、池谷敏郎医師に聞きました(構成=島田ゆかり イラスト=毛利みき)
血行が悪くなっているサインは?
血管は若返らせることができることをご存じですか。加齢や生活習慣の乱れ、更年期の女性ホルモンの減少は血管の老化を早める原因。しかし、食生活の見直しや運動習慣を取り入れることで、血管はどんどん若返っていきます。
では「若い血管」とはどういう状態かというと、血管の内壁がやわらかくしなやかで、内壁にはプラークと呼ばれるコブがなく、血液がスムーズに流れる状態。血液は細胞に栄養と酸素を運ぶ役割を担っていますから、血管の状態が悪いと血行が悪くなり、その結果、細胞にも必要なものが行き渡らないことになります。シミやシワ、白髪などが増えてきた人、肩こりや腰痛がある人は血行が悪くなっているサインです。
さらに血管の状態が悪化すると動脈硬化を引き起こし、突然死の原因となる心疾患や脳血管疾患のリスクも上昇。高血圧や高血糖も血管を劣化させる要因です。いつまでも元気で過ごすために、今より若い血管を取り戻しましょう。
血液をサラサラにしたり血圧を下げるなど、血管にいい食べ物はたくさんあります。今回はおすすめの食材や食べ方を1位から6位まで紹介するので、まずはこれらを積極的に取り入れましょう。