101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活 のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「 簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがい っぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社) から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。
<100歳の100の知恵 25>
『老いてからの「ひとりごはん」テクニック』
家族がいるときは毎回ごはんを炊いていましたが、ひとり暮らしで毎回ごはんを炊くのはけっこう面倒です。
とくに老いてからは、いちいちごはんを研いで炊くのも、ときにはおっくうに感じられます。そこでいちどきに三合炊き、小分けしておにぎりにして、ラップで包んで冷凍するようになりました。そうすれば忙しいときにもさっと食事をとることができますし、体がしんどいときも助かります。
ねぎも新鮮なうちに刻んで冷凍しておきます。豆腐をゆでてペースト状にしたものを冷凍しておくと、解凍して少し味つけをするだけで、スープになります。
タラコのペーストも作っておくと便利です。塩タラコと同量のバターを練り合わせるだけですが、小分けして冷凍しておくと、サンドイッチの具にもなるし、ゆでたパスタとからめればあっという間にタラコスパゲッティーができます。
ひとり暮らしだからといって、食生活がいい加減にならないように。そのために冷凍テクニックは、力強い味方です。