乱視で緑内障、夕陽が眩しい。目だけだったら不老化して欲しい。

一切お金がかからない老化防止の方法

これらの問題を対処すれば、老化を遅らせることができ、病気も未然に防ぐことができるのです。それぞれの項目については、本の中で詳しく説明されています。

今はまだ「老化の生物学的仕組み」を解明するための研究には、アメリカの医学研究予算全体の1%も振り向けられていないそうです。シンクレア氏はこう言っています。〈健康寿命を延ばす研究分野の革新を加速し、薬品やテクノロジーの発見につなげるには、いくつか方策がある。しかし、一番手間がなくて簡単なのは、老化を病気と位置づけることだ。それ以外は何も変えなくていい。そうすれば老化の研究者も、ほかの個別の病気に取り組む世界中の研究者と対等に競えるようになる。どの研究活動に助成金を出すかが決まる際にも、提案書の内容が科学的に見て価値あるものかどうかが基準にされるようになる〉

すでに老化防止の薬品やサプリメントが発売されていますが、かなり高価なものが多いようです。そこで、一切お金がかからない老化防止の方法も、シンクレア氏は教えてくれます。

・野菜や豆類や全粒の穀物を多く摂理し、肉や乳製品や砂糖を控える。
・動物性タンパク質より植物性タンパク質を摂る。
・食事の量、回数を減らす。
・間欠的断食(食事を抜く期間を周期的に差し込む)。
・医師が一般に推奨するカロリーの75%程度に抑える。
・頻繁に運動をする。
・寒さに身をさらす。頻繁にサウナに入る。
・タバコはやめる。

どれもこれも健康本に出てくるような方法ですが、老化のメカニズムを知り尽くした科学者が細胞レベルでこの方法がいいと提唱すると、健康寿命維持のためにやってみようかなという気になります。