筋肉を減らさず好きなことをして生きる

原因のひとつが仕事ばかりの生活です。このままではいけないと思い、日曜日の午前中は休みを取ろうと決めました。大好きなスキーに出かけ、リフレッシュするつもりでしたが、いざ滑ってみると足腰が驚くほど弱っていたのです。体重も73kgくらいだったのが80kg近くまで増加しており、これから迎える老年期に危機感を覚えました。

とくに実感したのは筋力の低下。そもそも、人間は40代を過ぎると、年々筋肉量が減っていくものなのですが、日々のストレスと運動不足も相まって、50歳の頃の私は絶不調。もうこのままの暮らしを続けるわけにはいかないと悟ったのです。

そこから6年間は、食事や運動などの生活改善とともに、今後どう生きるかを考え直す時期でした。自分は何が好きなのか、何が楽しいのか、何をして生きていきたいのか、自問自答の日々。

結局52歳で院長を退任し、56歳の時、病院を退職しました。訪問医療は好きなジャンルだったためパート医として継続し、NPOを立ち上げて、被災地支援や難民キャンプでの診療支援を行っています。また、子どもの頃から文章を書くのが好きだったので、執筆活動にも時間を割くように。今では15本の連載と5冊の書籍出版が同時進行中。書くことは私にとって楽しみなのだと再確認しています。

実は今年6月に心臓のカテーテルアブレーション(カテーテル心筋焼灼術)という手術を受けました。数ヵ月前から不整脈が気になり始め、心電図をとったところ「発作性心房細動」だったことがわかったのです。これは脳梗塞のリスクが高くなる症状で、寝たきりになりかねません。主治医と相談したところ、術後は運動もできるということで、自分で納得して治療を受けました。今は運動を再開できるほど元気ピンピンです。

心を快適にして体を動かす。これが私にとって不可欠であり、最高の養生ライフでもあります。長年の試行錯誤を経て自分でも毎日実践する養生訓をご紹介します。みなさんも取り入れてください。