『婦人公論』でロングインタビュー取材に応じたキンタロー。さん。現在妊娠8ヶ月だという(撮影:馬場磨貴)
AKB48の前田敦子さんのものまねで大ブレイクしたお笑い芸人のキンタロー。さんはただいま、第二子を妊娠中。「わが子にきょうだいをと願っていました」という、その理由とは。(構成=平林理恵 撮影=馬場磨貴)

親の病気に直面した時、妹の存在に救われたから

現在、妊娠8ヵ月。上の子はまだ1歳で、大きくなっていくお腹を抱えつつ、抱っこ抱っこの大変な毎日です。4歳違いくらいのほうがラクなのでしょうが、まもなく40歳という自分の年齢を考えると、そう悠長なことも言っていられなくて。

私は妹と2人姉妹で、両親からたくさんの愛情を注いでもらって育ちました。20代でそんな親の病気や介護、死に直面したのですが、あの時、妹の存在がどれだけ大きかったか。一緒に暮らしていてもいなくても、人生の同じ時間を過ごしている血のつながった存在に、救われたし支えられました。だから、わが子にも、どうしてもきょうだいを、と思っていたんです。

私が結婚したのは2015年、34歳の時でした。年齢を考えるとすぐに子どもが欲しかったけれど、翌年の舞台の仕事が入ってきたり、バラエティ番組のダンスの企画が好評で世界選手権にトライする流れになったり。妊活をスタートした時は37歳になっていました。

私はこの時点で、すでに婦人科で一通り検査を受けていて異常なし。先生にも「すぐに妊活が始められるから、あせらなくて大丈夫」と言われていました。だから期待いっぱいで、タイミング法(妊娠しやすい時期に性交渉を行う方法)を2回。でもうまくいきません。

不妊治療でお子さんを授かった東尾理子さんから、「年齢を考えると、2〜3回、タイミング法で授かれなかったら病院に相談したほうがいい」とアドバイスを受けていたので、すぐに病院へ行きました。