清水「鼎談中に『億劫』って言われたの、はじめて」
草笛 そう。「あんまり頭がよくない」の、この「あんまり」っていうのがいいのよ。私の低音が知的な感じがする、なんてさっき言ってたけど、親の言うとおり、私はバカな生き方しかできなかったし、だから苦労もしてきたんですよ。
清水 でも、それがまったく顔に表れていないのが素敵だね。
草笛 苦労が顔に出ない同士、あなた、私の真似してるんでしょう。
清水 そうなの。おいしい思い、させてもらってます(笑)。草笛さんは普段、宵っ張りですか。
草笛 宵っ張り。朝3時、4時まで起きてる。テレビ見たり、本読んだり。あとは私、新聞が大好きだから新聞をじっくり読んだり。本当は、お風呂のあとにごはんを食べればいいのよね。お腹が空くからつい先に食べちゃうけど、食べてから入るのってちょっと億劫よ。歳をとるのは、億劫なこと。いま立ち上がってあそこまで行けって言われたら、それだけで大変なのよ。だからね、本当はこうやってしゃべってるのも億劫。
清水 億劫なんだ。この連載、55回もやってきたけど、鼎談中に「億劫」って言われたの、はじめて。
天海 あははは。
草笛 だって本当なのよ。
清水 はい、よくわかります。天海さんはハイテンションになって眠れないときはどうしてる?
天海 ええと……、
草笛 あなたは、スッと眠れるでしょう。
清水 勝手に決めないの。(笑)
天海 連続ドラマに出ていると、曜日ごとに「この3日間は膨大なセリフを覚えなければいけない」っていう時期が続くんですよ。そういうときは「せめて4時間半は寝よう」と逆算してセリフを覚えます。込み入ったものを覚えるときは、全然寝てないかもしれない。