本当に彼は幸せ者

個人的にはもうちょっとかわしてもいいんじゃないかって思いながらも、汗をかきながら一生懸命答えている姿は夫らしいというか。みなさんに「あの必死さがよかった」って言ってもらえて、救われました。

謝罪会見をテレビで見たという妻・愛さん(写真提供:写真AC)

長かったですよね、会見。私はソファから一歩も動けず、ずっと彼の言葉を聞き続けていました。あとになって、あの会見に出席していた記者さんとお話しする機会があったんですけど、「周りの記者たちの目が優しくて、謝罪会見っていう空気じゃなかったですよ」って笑いながら教えてくださって。

本当に彼は幸せ者ですよ。夫はお仕事の現場関係者のみなさんに対し、とても腰が低いみたいで。若い頃からこの世界にいるのに、驕ることなくやってきた姿勢が良かったのかもしれません。

私が言うことじゃないかもしれませんが、今芸能界に復帰させていただいて、仕事をしている彼を間近で見ていると、その通りだなってわかるんです。出会った頃の彼はとんがっていましたから。

森ママ(原田さんの所属プロダクションの社長、森卓一さん)からは、「あの事件があったあとも、二度と原田龍二とは仕事したくないって人はいなかったよ」って言ってもらえて。「むしろ、私だったらよかったのにって言っていた女性プロデューサーは何人もいたけど(笑)」って。

2年以上経った今だからそんな話ができるようになりましたが、当時の会見の裏側でそんな風に声をかけてもらっていたなんて……ありがたい限りです。

これに懲りてもう悪い癖が出ませんように。家族にも、仕事現場の関係者のみなさんにも、これだけ愛されてる彼だからこそ、周囲の期待を裏切るようなことは最初で最後にしてもらいたいと願わずにいられませんでした。そして長かった会見の翌日、夫は帰宅しました。