テレビで見た謝罪会見
会見の前に、私は夫に「泣かないでね」と伝えました。「情けない原田龍二なんて見たくない」って。随分強気な発言に聞こえるかもしれないですけど、彼のことを一番応援してきたという思いがあったからこそ、たとえどんな場所でも“俳優・原田龍二”でいてほしかったんです。あと正直に言うと、「泣いて許してもらおうなんて、小学生みたいなことしないで」という気持ちもありました。
謝罪会見はテレビの前で祈るような気持ちで見ていました。どんなことを話すんだろうって思ったけど、それ以上に無事に終わることだけを願っていました。
謝罪会見って、そもそも私に対してのものではなく、ご迷惑をおかけしてしまった関係者やファンのみなさんへのケジメというか。夫が出ているテレビを見て、こんなにドキドキさせられたことはなかったですね。パパが一生懸命話している姿を見て、私も頑張らなきゃって奮い立たされた面もあったので、そういった部分ではちゃんと最後まで見届けられてよかったです。
そして当時高校生の息子と中学生の娘と話したあとではありましたが、この会見を見たことで別れずにこれからもやっていこうという気持ちがさらに強まりました。
でも、ちょいちょい発言を聞いているとムカついたりもして。何もそんなバカ正直に答えなくてもいいじゃないって思ったり。
不倫騒動の後、やっちゃん(原田龍二さんの弟、本宮泰風さん)が出演したドラマの会見で、記者さんから「原田龍二さんの件で何かお兄さんに伝えたいことはありますか?」と質問が飛んだのを申し訳ない気持ちで見たんですけど、やっちゃんはすごかったです。「伝えたいことがあれば、本人に直接伝えます」ってフルスイングで打ち返してましたからね。
さすがだなって思って見てましたけど、夫はそういう機転がきくタイプじゃないから。きっと彼が同じ質問をされたら、正直に伝えたいことを答えていたと思います。そういうところが、夫のいい面でもあるんですけどね。