車内が広すぎない車に買い替えた

この騒動があり、原田家ではまず車(トヨタ『ランドクルーザー・プラド』)を買い替えました。浮気が発覚してすぐのタイミングで、「車を今すぐ、売りたい」ってお願いしたんです。いつもお世話になっている車屋さんがすぐに代わりの車を手配してくれて、謝罪会見の日も夫は代車に乗って行きました。

『別れない理由』(著:原田愛/講談社)

これまで乗っていた車は家族みんな気に入っていたので、こんなことで車を買い替えることになるなんて控え目に言っても最悪です。バックシートも倒せるし、寝るスペースが確保できるくらい広いので……もう自由自在だったんですよね。

夫は夫で、車買取業者の人を紹介してくれる知り合いがいるっていう話をしていて。この時の私は今後の生活のことが不安だったので、「高く買ってくれるところに売ろう」と話をしました。

だってこんなことになってしまって、仕事がなくなると思っていましたから。生活費を捻出しなくてはいけないので、「少しでも高く売ってお金を貯めなきゃ」って頭だったんです。もちろん感情面だけでいえば、即買いとってくれるところならどこでも売りたかったですけど。

それでも車がないと生活できない場所に住んでいるので、新しい車を見に行くことに。新しい車に関しては、もちろん私主導で選んでおります。夫はどんな車に乗りたいなんて発言できませんでしたからね。

まず、車内が広すぎない車を探しました。当時は騒動真っ只中だったので、私が車を見に行くにしても車屋さんの前をゆっくり通りすぎながら必死に目だけを動かして。燃費やら金額やら、色々考えた結果、我が家の新しい車はステーションワゴンに落ち着きました。

ちなみに家族からは不評でした。それまでは車高も高くて、広々とした車内だったから、子供たちにとって車が狭くなることが不満だったみたいです。ただ、私としては不安の芽は摘んでおくに限りますから、一切聞く耳持たずで貫き通しました。