広く認知された「ロングブレス」ですが、もともとは腰痛対策で考案されたとのこと(写真提供:幻冬舎)
俳優で歌手の美木良介さんが考案した呼吸法、「ロングブレス」。テレビや雑誌で取り上げられて認知が高まった今、美木さんはロングブレス・スタジオを展開されるなど、精力的な活動を続けています。そもそもロングブレスは「10分立てない、歩けない、座れない」という酷い腰痛に悩まされていた美木さんが考えた健康法だったそうですが、最初はそのダイエット効果にばかり注目がいったと言います。それもそのはず、ロングブレスを実践して40日で美木さんの体重は13.5キロも落ちたそうで――。

なぜロングブレスで体重が落ちたのか

ロングブレスは息を強く長く吐く呼吸。まだロングブレスをよくご存知ない方は、なぜ、それだけで体重が落ちるのか、不思議に思うかもしれません。これには、ロングブレスを行う際の身体の動きが関係しています。

ロングブレスはひと言で言うと、「お腹を引っ込めたまま、強く長い呼吸を繰り返す呼吸法」。

具体的には、お尻に力を入れ、肋骨(ろっこつ)と腰骨の間をまっすぐ伸ばした状態で鼻から3秒息を吸い、臍下(せいか) 丹田(たんでん。おへそから指3本下)に力を入れて、口から思い切り7秒息を吐きます。すると、身体の深いところに位置する深層筋(インナーマッスル)が鍛えられ、みるみるうちにお腹周りや身体全体が引き締まっていくのです。