一定額以上の医療費の支払いがあると、確定申告の際、「医療費控除」が使えます。家族の分はもちろん、親の介護費用も控除の対象となるケースがあるので、こまめに病院の領収書や薬局のレシートを集め、電車賃など交通費もメモしておくといいでしょう。

節税対策としては、年末年始のごちそうを「ふるさと納税」の返礼品で用意するのも楽しい。年内、役所が閉まる前に駆け込みで申し込みを。21年の所得から控除を受けられます。

ネットバンキングは中高年こそチャレンジ

外出を控えた間に、インターネット通販や映画・音楽の定額サービスを始めた人も多いでしょう。お得で便利ということでは、ネットバンキングもおすすめです。各金融機関は経費削減から支店を減らし、窓口サービスの手数料を値上げしています。

自宅のパソコンやスマホから安い手数料で振り込みができ、残高確認で不正な使用もチェックできるネットバンキングは、中高年世代にこそおすすめ。苦手意識を持たず、ぜひチャレンジしてみてください。

冒頭でもお話ししたように、コロナ後の経済状況はまだまだ不透明。自分の身は自分で守る覚悟も必要です。とはいえ、財布の紐を締めてばかりでは人生楽しくありませんよね。

「コロナ・ショック」で身につけた地に足のついた消費を心がけつつ、使う時には楽しんで使う。国の制度を上手に利用しながら、自分に合った老後の生き方を探る。そうした知恵を身につけることを、新年の目標にしてはいかがでしょうか。