得たものは、つぎ込んだ金額以上に大きかった

唯一気がかりがあるとしたらそれらのスポーツには高額な初期費用がかかることだが、そのあたりはどうだったのだろう?

「ゴルフクラブはハーフのセットが15万~20万円。乗馬はブーツやウェアなどが約15万円。すべて自分の貯金から出しました」

毎月のランニングコストはどうだろう。

「ゴルフのレッスン代が月5回で1万6500円。日曜日にコースを回ると、交通費からプレー後の食事までで2〜3万円ほどになります。最近は行けてませんが、平日にサッとプレーするだけなら5000円で済むときもあります。

乗馬は、クラブへの支払いが1回5700円。実は、月々の出費は整体や鍼灸に通っていた頃とあまり変わらないんです」

現在、ゴルフは月に2回、ゴルフレッスンは週に1〜2回、乗馬も週1~2回のペースで続けているケイコさん。体だけでなく、精神面でも良い影響があったという。

「ゴルフのレッスンは女性ばかりなので、おしゃべりして日頃のストレスを発散するのが楽しいんです。馬はものすごくかわいくて、一緒にいると癒やされる。交友関係もグンと広がりましたし、本当にメリットしかありません」

すっきりした細身の体形で、姿勢もいいケイコさん。店の常連のヨガの先生からは「脚にきれいに筋肉がついている」と褒められたそう。得たものは、つぎ込んだ金額以上に大きかったようだ。


《ルポ》ハツラツな人のお金のかけ方
【1】ブラシ2万円、ドライヤー7万円。手間とお金で髪を維持する57歳
【2】月2のゴルフ、週1の乗馬で腰痛と肩こりから解放された59歳
【3】7万円ブレンダー製スムージーにアマニ油を。食にこだわる60歳
【4】快眠求め布団店巡り。30万円ベッドとニトリの枕に辿りついた50歳