「居残り三太」は、サンタクロース
小林 ……というふうに、1つの句から話題が尽きないのも句会の楽しさですねえ。では次。「気象予報士」は、どちらだろう。意外と先生かも。
宇多 そう、わたくしなの。気象予報士さんは、「春が来た」「温度が何度になった」と、ウキウキして話すじゃない。
南 あっ、ちょっと皮肉なんですね……。(笑)
宇多 やれ、今日はよく洗濯物が乾きますとか。あれ、余計なお世話(笑)。鵜呑みにし過ぎると、観天望気ができなくなる。ということは、3つ目の句は南さんね。
南 「居残り三太」は、サンタクロースのことです。
宇多・小林 えーっ!
南 落語に「居残り佐平次」ってあるじゃない。
小林 品川の遊郭でお金が払えないと言って、居残って騒動を起こす噺ですね。
南 12月にサンタ、品川で遊んで居残りで布団部屋にいる。で、のんびり足の爪を切ってるんですね。ちょっと日が当たって。「春浅し」って、のどかでいい季節です。
小林 ほのぼのした未来があるみたいな。なんか、福を感じます。