俳句を始めると季節に敏感になる
宇多 ここでちょっと、季語の話でもしましょうか。
小林 よろしくお願いします!
宇多 俳句に季語があるのは、日本に四季があるおかげ。食文化研究家の奥村彪生(あやお)さんが、海外で「日本人は普段何を食べているのか」と聞かれたら、「ごはんと味噌汁と和え物と答えてくれ」とおっしゃっています。和え物の材料も味噌汁の具も、季節によって替わるでしょう。旬の食材は全部、季語。
南 僕は梅の花に香りがあるのを妻に教えてもらい、コンクリの塀の向こうの梅に飛びついて、香りを嗅いだんですよ。本当にいい匂いだった。それから、いろいろな花の匂いを嗅ぐようになりました。
小林 俳句を始めると、植物の名前も知りたくなります。公園で木に名札がついていないと、ちょっとイラッとしたり。(笑)