相手との距離をあえて崩す
酒井 実は私、ずっと柔道をやってみたいと思っていたのですが、中高年からでも始められますか。
山口 もちろんです。柔道の初心者に、私はよく社交ダンスを例に出して説明するのですが、社交ダンスは相手と距離を保って動きます。それが崩れると足を踏んづけたりぶつかったりするでしょう。
酒井 はい。
山口 柔道は相手との距離をあえて崩すということなんです。
酒井 なるほど!
山口 柔道が上手な人は、投げるだけでなく、投げられる技術も持っています。テニスや卓球のラリー練習も上手な人とすると楽しいのと同じで、上手に投げられてくれる人と稽古すると楽しいし、ストレス発散できますよ。(笑)
酒井 投げてみたいです!
山口 ただ、相手がどんなに上手に投げられてくれても、こちらが自分の体を使えていないとうまく技に入れない。たとえば、力を抜くことで体を折りたためて相手の懐に入れるのですが、力を抜けないとロボットのように固まったまま。そんなふうに、自分の体の使い方や呼吸法も学べるし、立ったり座ったりするだけでも、いい運動になります。というわけで、柔道は生涯体育にもなるんですよ。
酒井 ぜひ初心者シニア柔道教室を!(笑)