幼少期に片親となり、親類の家で8年間育てられた。その日々があったので、これまでどんなにつらいことがあっても耐えられたと思う。知的障害のある長男を産んだことで夫と姑からひどい仕打ちを受けたが、いまは息子と保護猫との暮らしに幸せを感じている。血の繋がらない私を、厳しくもきちんと教育してくれた継母に感謝している (85歳)

50点
せっかく大企業に就職できたのに、若い頃は腰かけ程度にしか考えていなかった自分を叱りたい。いまは派遣で販売員をしているが、当時よりよほどしっかり働いている (58歳)

70点
25年前の夫の浮気をいまも許せずにいる。あの屈辱は忘れないが、私も子育てを理由に、なにも努力をしてこなかった。離婚もせず、自ら働くことを選ばなかった自分に腹が立つ。娘には私のようになってほしくなくて看護師にした (62歳)

10点
親の面倒をみるため、思っていた人と一緒にはなれなかった (82歳)

50点
31歳で夫と死別後、当時4歳と2歳だった2人の子どもを夢中で育ててきた。ただ、再婚できなかったことが心残り (85歳)

70点
平和な時代に生まれ、恵まれた家庭で育ったのに、親からかけられた愛情や教育に不満を持ち、自分の理想像との乖離をすべて人のせいにしてきてしまった。いまはそのことを猛省し、謙虚に生きるよう心がけている (68歳)

50点
高校を卒業後、1年あまり働いただけで結婚。あとは夫のパワハラに耐えながら専業主婦に甘んじてしまった。経済的に自立した女性になれなかったことを残念に思う (74歳)

50点
昨年、息子を亡くした原因が、同居している実母にある。その母を介護しなければならないというやり場のない憤りに苦しんでいるが、これまでに良いこともあったので、トータルでいい人生だったと思えるようにしたい (56歳)

70点

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※このアンケートは『婦人公論』本誌、メールマガジンおよび公式サイトにて2021年10月12日~11月22日に募集したものです
●回答者数……558人 ●平均年齢……69.8歳