若い頃の青木さん(右)とお笑い芸人仲間のゴリけんさん。ゴルゴ塾にもよく一緒に行ったとか(写真提供◎青木さん)

ゴルゴ :俺が知り合った頃の青木さやかはもう売れっ子だった。青木の本を読んで「ああ、青木が人気出る前にこんな苦労した時期があったんだな」と思ったよ。ちなみに俺も消費者金融のことは「俺の銀行」って呼んでいた。(笑)

青木 :テレビに出て、お金に困らなくなっても「銀行」のカードとは別れ難かったです。随分とお世話になりましたから。

ゴルゴ :俺はさ、下積み始めた頃、お笑いライブに出たあと真面目にアルバイトしていたの。だけどある時、ライブ後にその頃まだ売れてなかったネプチューンとかくりいむしちゅーが朝まで麻雀やってるのを知ったんだよね。

あいつら夜の間にそうやって面白い付き合いしてるんだってわかって、俺も「銀行」からお金借りて行くようになった。「借金なんてする人間はクズだ」と思い込んでいたんだけど、一度その考えを捨てた。真面目っていう鎧をとっぱらったんだよね、そうしたら売れるようになった。

青木 :そうだったんですね。私は当時、売り出し中で、ゴルゴさんから「明日すぐにテレビで使える技術」について聞きたがっていました。とても本質的な話をしてくださっていたのに、あまりよくわかっていなかったです。

ゴルゴ :後輩ってみんなそんなもんだよ。(笑)

青木 :でも話はわからなかったんですけど、ゴルゴさんのところ行くと元気になったんですよ。

ゴルゴ :そうか。