伝えることの楽しさを知って
やがて中学生になった私は、生徒会の副会長に選ばれて全校生徒の前でスピーチをしたり、英語の弁論大会に出場したり、卒業式などで送辞を述べたりするようになりました。市の成人式の日に、学校代表でお兄様お姉様方の前で祝辞を述べたりもしました。
そして現在では、たくさんの方を前に、ヒマラヤ大聖者として伝えたいことをお話ししたり、新型コロナウイルスで一変した世界を生き抜くための知恵について語ったりしています。
そしてうちの生徒さんには、感動した体験や、よいことを伝えるように言っています。希望を伝えるのです。人が集まると、愚痴や他人へのジャッジを言う場になりがちですが、そうではなく、意識が高くなる場がいいですね。みんなを解放するのが私の教えです。
私自身は、みんなが気づき解放されるため、幸せになるために、悟りからの叡智をみんなにいろいろな実践ができる形でシェアしています。それは、小さい頃からの願いが具体的な形になったということです。
不思議ですね。一つひとつの出来事はささやかでも、全部つながっている。
運命という、大きな流れを形成していくのです。
※本稿は、『慈愛に生きる-ヒマラヤ大聖者 相川圭子自伝』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。