ヨガとの出会い

ある日、近所のおばさんが「ニキビの対処法の記事が出ていた」と女性週刊誌を持ってきました。そこには断食療法のことが書かれていたのです。当時その療法を行うのは、他の療法では解決しない場合に仕方がなく行う道でした。それを成功させるには復食が大切です。

そして断食を試みると、それはそれで体が弱くなってしまいます。食事療法にもさらにこだわるようになっていきました。たかが吹き出物といっても、一筋縄ではいかないわけです。

体を元気にする方法を引き続き探しました。その頃話題になっていた「整美体操」の本を見つけ、実践しました。それをきっかけに体を動かすことを覚えたのです。それでもまだ「さらに本格的に」と探しているうちに、ヨガの本に出会ったのです。同じく、本を見て実践していきました。

初めて知ったヨガの、「心と体は連動している」という考え方は斬新でした。面白いと感じたので、抵抗なくヨガを始めることができたのかもしれません。

ヨガは運動神経を問われませんので、運動が苦手な私にもトライしやすく、これで肌が改善してさらに元気になれるのなら、実践しない手はないと思いました。

そこから、ヨガの深い世界へと入っていくことになるのです。

2019年2月、インドにて

 

※本稿は、『慈愛に生きる-ヒマラヤ大聖者 相川圭子自伝』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。