年に一度は検診を。眼科医選びも慎重に
みなさんは目の検診を定期的に受けていますか? 年齢を重ねれば、目のトラブルは必ず起こるもの。気づかぬうちに病気が進み、症状が表れた時には失明寸前だったということが少なくありません。
どんな病気でも、早期発見こそが治癒への近道。自治体や会社が実施する健康診断では検査が不十分なこともあるので、年に一度は眼科で検診を受けましょう。人体の中で唯一、血管の状態を肉眼で観察できる「眼底検査」で、高血圧や動脈硬化を発見できることもあり、全身の健康のためにも有用です。
眼科医の選び方も重要で、まず、眼科の専門医であることは必須。近年、美容外科などでも視力の矯正手術を行っていますが、万一、術後に合併症を発症した場合のことを考えると、眼科専門医のほうが安心で、適切な処置を受けられます。
理想は、検査と診察、手術を一体で行う眼科医に診てもらうこと。というのも、精密な技術が求められる眼科手術には、事前に行う検査や診断の正確性が欠かせません。また、研究を重ね多くの手術を経験することで、同時に検査や診察の質も向上するからです。
ただし、手術を数多く行う大学病院や総合病院だから安心、というわけではありません。医師の研修を兼ねる病院では、若い研修医が手術を担当するケースも。事前にしっかり調べて納得がいく治療を受けましょう。
年齢的に仕方ないと諦めていた視力が適切な治療で蘇り、元気でイキイキとした毎日を送る患者さんが大勢います。みなさんも正しい予防と治療法を知り、目をいたわる暮らしを送って100年の人生を満喫してください。