ひ孫の一人も看護師に
90歳を超えた頃から家事をしても疲れやすくなったけれど、「掃除は明日にしよう」など無理せずゆっくり。庭の草引きでも、今日は南のほう、明日は玄関まわりと少しずつ区切って進めれば、人の手を借りなくても大丈夫。そうしてできることは自分でやろうと心がけています。
庭の半分は畑にして、家庭菜園に。戦争当時は勤労奉仕で畑仕事もしたので、庭仕事は好きなんですよ。季節の花や旬のお野菜を育てて、自分で食べきれない分は職場の方や近くに住む甥や姪の家へおすそわけ。喜ばれると、私も嬉しいのです。
隣に住む姪の家族は、いろいろと気を使って助けてくれます。私も時間がある時は、留守番や掃除などを手伝いに行ったり。姪の娘は時々おかずを持ってきてくれますが、今の若い人は健康志向なのか私には少々薄味で(笑)。でも「お薬や」と思ってありがたくいただいています。
食事の支度は、基本的に自分で。昼に少し食べ過ぎたら夜は牛乳だけで済ませたりと不規則になることもありますが、自分でお腹を計算してやってるのだから問題ありません。そうして食べたい時に食べ、昼間に疲れたらちょっと横になって、夜遅くに目が覚めたら趣味の絵手紙を友だちに描いたり。ひとり暮らしは、自由に時間が使えてよろしいです。寂しいと思うことはありませんね。
今はコロナで会いづらくなっていますが、お盆や正月には息子たち家族もうちに集まります。孫のお嫁さんは看護師で、結婚する時に「頑張って20年は働きいな」と励ましました。そうして今も現役で働く母親の姿を見て育ったからか、ひ孫の1人も看護師に。
昨年には玄孫(やしゃご)も生まれたんですよ。まあ自分に玄孫ができるなんて、びっくり(笑)。ひ孫は育休が1年取れて、職場には託児所もあるようです。無理なく仕事が続けられるのは、いいことやなあと思いますね。
あと3年で、私も100歳。健康であれば今後も皆さんのお役に立てるかもしれないし、1人で暮らすこともできるでしょう。そのためにも体に気をつけ、周囲の人と支え合って楽しい毎日を過ごせたらと願っています。