39歳、バブリーキャラをアップデートしたら、下着CMのオファーが来た!

バブリーキャラでブレイクした後、また一段とモノが増えていきました。小道具だけではなく、台本・番組グッズや、ありがたいことにファンの方や関係者さんからのプレゼントも全国からたくさんいただくようになっていました。

当時の私は、目の前のことをこなすのに精一杯で、それらを片づける時間もなく、どんどん部屋にモノが積み上がっていきました。そしていつしか汚部屋に逆戻り。いつ開けたのかわからない飲みかけのペットボトルが散乱し、未開封の段ボールは積み上がり、タオルにはカビが生えていました。

このままではまずい予感がしていました。この汚いモノであふれた空間にいたら、新しい仕事が舞い込むどころか次のステージに踏み出すことはできないだろうなと感じていたのです。そこで始めたのが「1日15分のバブリー片づけ」です。

片づける習慣をつけたいと考え、毎日15分だけ、日替わりで片づける場所を決めながら、不要なモノを捨て、整理整頓していくようにしました。これが当時の自分にもピタリとリズムが合い、片づけを続けることができました。

すると、新たな想いが湧いてきました。「バブリーキャラは私の武器だけれど、これにしがみついて、変化しないでいたら、すぐに飽きられてしまう」。

バラエティ以外にも、長く活躍していけるタレントになるには、『バブルのあの人』ではなく『平野ノラ』で求められるように自分の意見も伝えていかなくてはいけない。

それに私のキャラは見た目のインパクトが強いので、もう少し飛び道具感を抑えて、お茶の間に自然に馴染む必要がありました。真面目な番組や感動VTR系の番組にも違和感なく出演できるようになりたいし、毎日赤い同じ服を着ていて、正直、自分自身どこがバブリーだとも思っていました。

バブリーキャラでブレイクした後、油断して荒れはてた部屋(before)と15分片付けを開始し、すっきりとした現在の部屋(after/photo:Ayumi Fuse)