SNSの情報を多くの人は鵜呑みにしてしまう
間違ったことを主張するメッセージも多く、批判的に読まなければ大勢に流されることがあるものの、新聞やニュースでは知りえない情報もSNSには書き込まれ、それを読んだ多くの人が声を上げると政府も無視できません。
三木清が噂と批評の関係について、次のようにいっています。
「噂よりも有力な批評というものは甚だ稀である」 (『人生論ノート』)
三木が生きていた戦前にはインターネットはありませんでしたが、何らかの仕方で「噂」は拡散しました。それが流言蜚語として、関東大震災の時には多くの人が殺されました。東日本大震災の時にもいろいろなデマが流れ、被災地で外国人が犯罪を犯しているという噂がインターネットで瞬く間に広がりました。