認定調査で失敗しないために
認定調査の時に、本人が実態とは違うことを言うのを防止するためには、ケアマネジャーのサポートが非常に重要です。ケアマネジャーとは、判定結果をもとに、どんなサービスを、毎週何回、どれぐらいの時間で受けるのかという「ケアプラン」を作成する立場にいます。ケアマネジャーは利用者やその家族、業者との橋渡しをしてくれるポジションです。
過去に申請していてすでにケアマネージャーがいる場合、良心的な人であれば、認定調査の時に同席し、客観的な意見を調査員に伝えてくれます。家族には攻撃的になる親も、他人であるケアマネージャーには遠慮があるので素直に意見を聞くケースが多いそうです。
しかし、ケアマネジャーの同席が望めない場合、その場で「違うことは違う」と家族がサポートするしかありません。さきほどの実例のように、否定されたら怒り出す親であれば、家族が日常的に困っていることを箇条書きにまとめ、調査員に手渡すと効果的です。中身は感情的なことではなく、どんな症状があり、それによって生活にどんな支障をきたしているのかを端的にまとめてください。
初回申請の場合は、判定後、ケアマネジャーと契約を交わすことになります。調査委員の訪問から判定結果まで約1ヵ月の間にケアマネジャーや利用する施設を選ぶことになりますが、遠距離介護の場合、なかなか時間を取りにくいと思います。可能であれば、親が健康なうちから近所の方に評判を聞くなどし、探しておくといいでしょう。