着なくなった服でパンパンのクローゼット、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、5年間で6000人以上の受講生にアドバイスをしてきた整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち!」と断言します。さらにそのポイントとは「一気に片づけようとしない」「収納品を決して先に買わない」ことだそうで――。
なぜ「一気に片づける」とリバウンドにつながるのか
多くの方は、「一気に片づけなくてはならない」と思っています。
ふたつのタイプがあり、ひとつは一気に片づけるなんて無理……と長年重い腰が上がらなかった方。もうひとつは、実際に一気に片づけてみた方。
「数年に一度、大々的に片づけるんです。でも何度も挫折しています」というので、それでもだいぶ片づいたのかと思えば、「すぐリバウンドします」とのお答えが返ってきます。
どうしてでしょうか?
一気にワーッと捨てると、そのときはすっきりするかもしれませんが、なぜ自分がものをたくさん持っていたのか気づくことができません。結果として同じことの繰り返しで、またものが増えてリバウンドにつながっているのです。
まずはペン立てやポーチから始めましょう
では、少しずつ片づけをするとどうでしょうか。「こんなに不要なものを持っていたんだ……」と気づくことができるのです。さらに「今度は増やさないように気をつけなきゃ」という新たな気づきが生まれます。