「片づけても、また散らかる」をなくす

お片づけ講座で、「はじめに収納品を買わないようにしてください」というと、みなさんが苦笑いされます。そう、多くの方は片づけようと思ったとき、まず収納品を買うのです。

でも、収納品を買っても片づかず、むしろ逆効果になっていることがあります。実際、「家の中にあまっている収納品がたくさんある」という方が多くいます。あまるだけでなく、邪魔になっているお宅を何軒も見てきました。いくつか紹介します。

阿部さん宅の浴室。「シャンプーや掃除道具は原則、吊るし収納にしています」(写真提供:CCCメディアハウス)

◇押し入れがいっぱいで布団が入らなくなったので棚を設置したところ、押し入れの扉の開閉ができなくなった。

押し入れの中の不用品を手放したところ、中に布団が入るようになり、棚は不要に。押し入れも開閉できるように。

◇キッチンに引き出しを設置したところ、床の空間が狭くなり料理がしにくくなった。

引き出しの中には、賞味期限切れの食品ばかりが入ったまま。不要だとわかり、手放すことに。

◇玄関に大きな棚を設置したところ、不要なものだらけの物置状態になった。

置けるスペースがあると、どんどん置いてしまうという教訓に。