「何歳になっても夢中になれるものがあるということは、生きるうえで大事だと思います。」(撮影:浅井佳代子)
現在発売中の『婦人公論』2022年6月号の表紙は、女優の宮本信子さん。家でもできる「楽しいこと」を見つけようと、庭にさまざまな種類の球根を植えたという宮本さん。出演する映画で演じる〈雪さん〉と似ていると感じたのは──。本誌から、特別に記事を先行公開いたします。(撮影=浅井佳代子 構成=篠藤ゆり)

生活に彩りを

長引くコロナ禍で、家でもできる「楽しいこと」を見つけようと思い、庭を作り替えました。小さな庭ですが、スイセンやオキザリスなどさまざまな種類の球根50球を新たに植え、蕾がつくと「あなたたち、上手に咲いてね」と話しかけています。

少しずつ成長する姿がとにかくかわいくて、ただ庭を眺めているだけでも幸せを感じてしまうのです。

ジャズのレッスンもずっと続けています。歌うと気分が上向きになりますし、年に一度のライブで歌うという目標がありますから、「よし!」と張り切れる。

何歳になっても夢中になれるものがあるということは、生きるうえで大事だと思います。