2022年5月8日、東京・両国国技館で開幕した大相撲夏場所。5月22日の千秋楽までもつれ、休場明けの横綱・照ノ富士が3場所ぶり7回目の優勝を果たし幕を閉じた。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。
結びの一番まで待機
大相撲夏場所は、休場明けの横綱・照ノ富士が3場所ぶり7回目の優勝を果たした。
後半戦は大混戦だったが、千秋楽は、3敗で照ノ富士と前頭4枚目・隆の勝が並び、4敗に小結・大栄翔と前頭12枚目・佐田の海が控えているという形に絞られた。
しかし、隆の勝が佐田の海に負けて4敗となり、大栄翔は前頭8枚目・志摩ノ海に勝ち4敗を保った。そのため、大栄勝、隆の勝、佐田の海の3人は、照ノ富士が負けて4敗になった時のため、結びの一番まで待機することになった。どんな心境で、何をして待っているか細かく知りたかった。
4人による優勝決定戦になる、と期待した相撲通の人は少ないだろう。
照ノ富士の対戦相手は、肩か腕か胸を痛めているらしく昨日負け越しが決まった大関・御嶽海である。案の定、照ノ富士は圧倒的な強さで、御嶽海を寄り切った。