『婦人公論』1月28日号の表紙に登場している松本幸四郎さんと市川染五郎さん(表紙撮影:篠山紀信)

祖父・松本白鸚さんと共演

2022年6月2日、歌舞伎役者の市川染五郎さんが主演を務める『六月大歌舞伎』が、東京・歌舞伎座で始まった。第二部の『信康』では、タイトルロールの徳川信康を演じる。

染五郎さんは、2005年生まれ、2009年に四代目松本金太郎として初舞台を踏み、2018年に八代目市川染五郎を襲名。

今回の演目では、家康役を演じる祖父・松本白鸚さん(79)と共演することも話題。17歳で歌舞伎座の主演を務めるのは異例で、当時新之助だった市川海老蔵さんが果たして以来26年ぶりとなる。

染五郎さんは、現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で木曽義仲の嫡男・源義高役を演じ「絶世の美少年」として注目された。切れ長の涼し気な目元や着物姿の所作は優雅で、鎌倉時代の若者そのものに見えた。

義高は源頼朝の娘・大姫の許嫁として鎌倉へ送られるが、木曽義仲が源義経に討伐されたのち、鎌倉を脱出するも追っ手に討ち取られ非業の死を遂げる。たった5週だけの出演とは思えないほど強烈な印象を残し“義高ロス”のファンがでるほど。

『鎌倉殿』の脚本家・三谷幸喜さんについて、父・松本幸四郎さんと表紙を飾った『婦人公論』2020年1月28日号の対談で、次のように語っている。