世田谷区以外でも補助金制度を作ってもらう
「世田谷区以外の自治体にも同様の補助金制度を作ってもらえれば、収支は格段に改善し、持続可能な運営に大きく近づける!」
よくぞ、こんな無謀な発想をしたものです。行政の側に立って考えれば、「どうして他所の自治体にある施設に対して予算を確保しなければならないの?」ということになるわけで、そう言われれば、ごもっともとうなずくしかありません。
でも、やると決めたらやるまでです。「補助金制度創設の要望書」を手に、比較的登録者の多い自治体の役所巡りをスタートさせました。
「こちらの自治体のお子さんがもみじの家を利用した際には、世田谷区のように、補助金が支給される仕組みをご検討いただけないでしょうか」
もみじの家の事務長を伴って、都内はもちろん川崎市や横浜市にも足を延ばし、「陳情行脚」を続けましたが、そう簡単に「はい、わかりました」と事が運ぶはずがありません。
「やっぱり、考えが甘かったか」と諦めモードに入りかけたころ、とんでもない吉報が届きます。