骨のリモデリングと骨粗鬆症
骨をつくる組織は骨基質と骨細胞からなります。骨基質はコラーゲン繊維などのタンパク質が枠組みを作り、そこにリン酸カルシウムの結晶が沈着しています。タンパク質やカルシウムなどの無機成分があるため硬くて弾力があります。
20歳くらいまでは骨は成長しますが、やがて成長は止まり、身長が伸びなくなります。
ではその完成した時点での骨を一生使い続けるかというと、そんなことはありません。古くなった骨は新しい骨に置き換わっています。それを骨のリモデリングといいます。
骨には破骨細胞と骨芽細胞があり、破骨細胞は古くなった骨を溶かし、吸収します。骨芽細胞は新しい骨細胞を作ります。リモデリングは1~4年周期で繰り返され、1年間で約20%の骨が作り替えられています。
成人では骨吸収と骨形成のバランスが保たれていますが、バランスが崩れて吸収の速度が形成の速度を上回ると骨がもろくなり、折れやすくなります。これが骨粗鬆症(こつそしょうしょう)です。