「私は普段から『料理はおままごと』だと考えるようにしています。そう考えると、何となくウキウキしませんか?料理がいくら好きとはいえ、毎日のことですからね。できるだけ気分を上げて、楽しむようにしています。」
数年前、群馬でひとり暮らしをしていた高齢の母を東京に呼び寄せるタイミングで、家の片づけを始めたという中山庸子さん。以降、モノを増やさないための独自のルールをつくり、心地よい空間を維持しているそうです(構成=上田恵子 撮影=大河内禎)

<前編よりつづく

キッチンにはウキウキするものを

料理好きの私にとって、キッチンも大切な場所。使いやすくシンプルに、そしてお気に入りのモノだけを置くようにしています。食器は引っ越しの際に大量に処分し、現在は普段使いのものとして大きな引き出し二つぶんに厳選。和食器と洋食器を別々に収納しています。

鍋類は手に馴染んだものばかり。ル・クルーゼのお鍋は、かなり使い込んでいますが手放せません。ポトフや煮物を作る際に愛用しています。

そして別の引き出しには、先ほどお話しした箸置きのコレクションを。種類別にまとめてあるので、「今は桜の季節だからこれにしましょう」といった感じで選び出し、その日の気分で楽しんでいます。