今回のゲストは、清水ミチコさんがかねてモノマネをしてきた尾崎世界観さんと、同じく清水さんと交流の深い箕輪はるかさん。3人の話からは、人が「ありのままの自分でいる」ことの難しさを突きつけられ、ハッとするような気がします。
三者三様のライブへの思いが交わされた前編に続き、後編では文章を書くことや、箕輪さんの意外な一面、尾崎さんのこだわりについて話が広がります。
三者三様のライブへの思いが交わされた前編に続き、後編では文章を書くことや、箕輪さんの意外な一面、尾崎さんのこだわりについて話が広がります。
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書くこととけん玉の意外な共通点
清水 最近の尾崎さんは文筆の世界でも大活躍ですけど、書くことはもともと好きだった?
尾崎 好きです。文章を書くと、「自分はこんなことを考えてたんだ」というのがわかるんです。書きながら、自分の気持ちを整理するというか。話したほうが早いし、頑張らないと自分が納得いく形にはならない。でも、書いているときのその感じが好きなんです。
清水 私もエッセイを書き終わると、やっぱりスッキリする。
尾崎 句読点を打つごとに、シーツの皺が伸びていくような感覚があります。
清水 書くのはパソコンで?
尾崎 いえ、iPhoneですね。文字のサイズは全部一緒だし、半角空けようと思えば、必ず同じスペースになる。あの均等な文字列を見ていると、自分の機微が浮かび上がってくるような気がします。曲の歌詞も、全部iPhoneのメモに打っています。
清水 私、小さい頃から読書感想文書くのが好きすぎて、たまに本を読まないで書いてたの。
箕輪 あははは。感想じゃなくて空想じゃないですか。私もたまに文章を書かせていただくことがありますが、おふたりと違って、かなりしんどいです。たぶん向いてないんだと思う。
尾崎 書くのが得意なイメージがありますけど。
箕輪 そうですね、話し下手なので……。
清水 こっちは謙虚すぎる(笑)。自分が芸人だってこと忘れてない(笑)?じゃあ、一番向いているのは?