ゆとりある生活をしたいなら

生命保険文化センターのデータによると、毎月夫婦二人で老後生活を送るうえで必要な日常生活費は平均22万1,000円。ゆとりある生活には約36万円必要という結果があります。

一方で、22年5月現在の老齢年金の毎月の受給額は、一人あたり平均約14万円、夫婦で28万円。自営業者の国民年金受給額は一人あたり平均5.5万円。夫婦で11万円ほどです。

『公認会計士が教えるお金の増やし方大全』(著:金川顕教/ポプラ社)

つまりマックスでもらえるのは28万円ですが、ゆとりのある生活をするためには、それでも月8万円足りません。月8万円×12カ月×老後の必要期間25年=2,400万円。ゆとりのある老後を目指すなら、あと2,400万円足りないということです。

自営業者だと最低限の生活で月11万円、ゆとりのある生活を目指せば、月25万円足りません。最低限の生活として月11万円×12カ月×25年=3,300万円。ゆとりのある生活を送るためには、月25万円×12カ月×25年で7,500万円足りない計算です。

また老後は自宅のリフォーム代や子どもへの援助などもかかるので、これらのイベント費を足した金額が、老後に必要な合計金額になる計算です。

ただし、老後には退職金などもあるでしょうから、よりリアルな数字を把握しておくために、老後に必要と思われる合計金額から退職金を引くなどして一度試算してみるといいかもしれません。

※本稿は、『公認会計士が教えるお金の増やし方大全』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。


公認会計士が教えるお金の増やし方大全』(著:金川顕教/ポプラ社)

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