育てた野菜の収穫後は?金銭感覚も磨く体験学習

てぃ先生 お小遣い問題は親御さんの悩みのタネですよね。子どもの頃から自分でお金を扱う経験をするのはいいと聞きます。小さい頃からやっているかどうかで金銭感覚も違ってくるのではないでしょうか。

高濱 違ってくると思いますね。先日、東京で空き地を借りて子どもたちと農業体験をやっている部門の見学に行きました。何を植えるかの話し合いから始まり、栽培や収穫を通して様々な経験をする。最もおもしろかったのが、収穫物を工夫して売って得たお金をどうするかの話し合いです。みんながとにかく真剣で。全員に給料のように分けるべきだと言う子もいれば、自分たちの両親は生活ができているのだから、このお金は寄付すべきだと心から主張する子もいる。収穫したニンジンが小さかったのは種の質が悪かったからだ、次はもっといい種を買おう、とか、鎌を揃えよう、と言う子もいる。自分たちが働いて得たお金をどうすべきかを真剣勝負で話し合う様子がとにかくおもしろいし、子どもたちの目の輝きが違っていた。

てぃ先生 よく言われる「体験学習」のさらに2、3歩先を行っていますね。みんなで野菜が作れた、やったー、よかったね、で終わりがちなのに……。すごいなあ。

高濱 次世代の教育の中心はどこにあるべきで、どう形にしていけばいいのか、教えてもらった気分でした。こうした動きの筆頭にいるのが、僕はてぃ先生だと思っていますけどね。今日はありがとうございました。

てぃ先生 こちらこそ、ありがとうございました!


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