芸人顔負けの柚木さんのトーク

そしてついにその時が来た。友人が招待してくれたのだ。
トークルームに入って、そっと会話だけ聞くつもりだったが、入った瞬間、
「待って?! ヒオカさん来たんだけど!!」
と柚木さんがすかさず反応。
まじか。柚木さんに呼ばれた。

すぐさまスピーカーに引き上げられ、お話することに。
「ヒオカさん、記事読みました。すごくよかったです」
本当に読んでくれたんだ。
その後、記事をまた褒めてくれ、落ち込んでいることを話すとめちゃめちゃ励ましてくれた。

柚木さんのトークは、本当にうまい、面白い。
芸人顔負けの超絶話術。
マシンガントークで、どっとわかせる。
落語を聞いているのか? と錯覚してくる。
ふらっと柚木さんのトークルームに入ると、いつも独壇場である。

ある時は、作家で食えなかった時、紙芝居屋に転職する計画の話をしていた。
いや、柚木さんが売れなくなるとかありえない、と思うけれど、水あめで子どもをつる作戦とか、ご本人は超真剣に紙芝居屋として成功するためのプランを練っていた。
そしてあるときトークルームでカラオケ大会が開かれていて、めちゃくちゃ陽気に何人かで歌っていた。
素面だろうに、スーパーハイテンションだ。

柚木さんの話を聞くと、なぜだか数分でこちらが元気になってしまう。
ラジオのレギュラーを持っていないのが不思議で仕方がない、「稀代のおしゃべりすと」である。正直今まで話が面白いのは関西の人だと思っていた。東京出身の柚木さんに出会い、その固定概念が崩れた。