柚木さんの香川照之の絵は個展が開けるレベル

柚木さんは無類の香川照之好きとして知られる。
いや、マニア、いや、オタク。
断じてただのファンではない。香川照之に向ける視線や感情はもはや40年来のバディに向けるそれである。並々ならぬ知識と分析力で香川照之を語る姿に、もう腹筋崩壊。

さらに柚木さんは香川照之の絵がめちゃくちゃうまい。
写実的ではなく、とてもアーティスティックで、躍動感のある香川照之をお描きになる。
もう個展を開けるレベルである。

柚木さん作、スタバ香川照之カマキリver(写真提供◎柚木さん)

帰りのエレベーター内で、柚木さんが「今日何曜日だっけ?」と聞いてきた。土日休みではない私は曜日感覚がゼロ。でも今朝確かごみを出した。ごみの日は週2回。
さぁ、どっちだ?

「き、金曜日じゃないですか?」

「そっか、金曜日か!」

同乗したした人たちがなにやら耐えている。ついに一人が、「今日、火曜日ですよ」と微笑む。全員がどっと笑い、柚木さんと私は赤面。

初対面の人たちとも、こうしてすぐ壁を壊してしまうような、そんな不思議な魅力が柚木さんにはある。
商店街で歩いていたら、きっと声をかけたくなってしまうし、老若男女問わず、犬猫にだって等しくにっこり「あら、元気?」なんて話かける柚木さんがすぐ頭に浮かぶ。

アップルパイが大好きらしく、スマホケースがアップルパイ