「おかき」に歴代のスターさん達の名前が

「おかき」とは、マッチ箱くらいの大きさの白い布にマジックで名前が書いてある名札のことです。
ジャケットの内側の襟元などに縫い付けてありました。
そのお衣装を着た方の名前が付けられています。
一度付けた「おかき」は外しません。
一着の衣装に何枚もの「おかき」が付けられています。

歴代の方の名前が書いてある「おかき」を見る事で、なんとなくサイズを見極めていくのですが、
その作業中に脱線することもしばしば。
なぜなら、歴代のスターさん達や、自分の憧れの方の名前が出てくればやはりテンションが上がります。
ひとしきりキャーキャーTimeがあって、「早くしなさい」と注意されるという流れです。

苗字のみが書かれているので、 
「大地」と書いてあれば、まさかあの大地さん!? となるわけです。
そう、大地真央さん。
ご一緒したことのない方のお名前はやはりドキドキしたものです。
「真矢」と書いてあれば、真矢ミキさん。
などなど。
「おかき」に書かれた名前と、歴史の重みにグッときます。

あんなスターさんが、この衣装を着ていたのかー、
こんな時代があったんだー、
と、妄想が広がり、感動すら覚えます。
手を通してみたいけど、私は身体が大きいので、その衣装は泣く泣く他の人に。
そんなくだりもありながら衣装を決めていた事もありました。

その歴史の詰まった「おかき」は今はもうデジタル化されています。

「おかき」ではないですが、エリザベートガラコンサートに出演した時に衣装部さんが衣装に付けてくれた名札。ちょっと名前が…(左)。次の日には右のようになっていました(笑)