「どうせわからないんだし」と
「こりゃ、ダメだ。もしかすると、耳に不調があるのかもしれないな。耳鼻咽喉科の先生に診てもらったほうが良いかもしれない」と、真剣に悩みました。
それでも「あきらめなければなんとかなるかも?」の精神で、ひと月ほど、そのまま頑張って聴き続けてみることにしました。
やがて、ひと月が経ちました。「聴く力」が強化されているようには、まったく思えません。英語学習の壁の高さを思い知り、私は半ば挫折しかけていました。
使っていた教材は「レッスン1」から「レッスン30」までに分かれたものでした。進むにつれて、徐々に難易度が上がっていきます。「レッスン1」からさっそくつまずいているようでは、とても「レッスン30」まで到達できる気がしません。
「テープの後半は、ムダになってしまうな……」
「しかし、先に進むと、英語のレベルはどれだけ違うんだろう?」
そこで、試しにいちど「レッスン10」を聴いてみることにしました。当然、内容はまったく聴き取れませんし、わかりませんでした。
そこで、ふと、思いました。「まったくわからない」という意味では、「レッスン1」も「レッスン10」も同じです。それならば「どうせわからないんだし」ということで、試しに「レッスン10」を1週間ほど聴いてみることにしました。