日本語に慣れきってしまった耳は英語を受け付けない

そこでまずは、「聴く」という勉強法です。すでに第1章で、「インターナショナル人材」「マルティナショナル人材」「トランスナショナル人材」というそれぞれのレベルで、テキストを聴く勉強法を紹介しました。

『Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた』(著:村上憲郎/CCCメディアハウス)

日本人の多くは、英語の「リーディング(読む)」「ライティング(書く)」が得意だったとしても、「リスニング(聴く)」が苦手です。

その理由は、「耳筋」つまり英語の発音を聴き取る能力を開発してこなかったことが原因と言いました。とくに子音だけの音など、英語に含まれる高周波の音を、日本語に慣れきってしまった耳は受けつけてくれません。

それならばどうするか。徹底的に耳を鍛えるしかありません。これは筋トレと同じで、ある程度の負荷をかけるトレーニングが有効になります。このことは私の経験から導き出されました。