さらにドン底、それでも諦めない20代

成功を夢見て都会に出たスタさんだったが、仕事はサッパリなかった。オーディションには落ちまくり、速攻でホームレスになってしまう。やっと受かった仕事はポルノ映画の男優で、稼ぎもスズメの涙ほど。

『読むと元気が出るスターの名言 ハリウッドスーパースター列伝』(著:加藤よしき/星海社)

まったく食っていけず、様々なバイトを経験する。料理人、用心棒、ダフ屋、ライオンの飼育係……過酷な日々が続くが、それでもスタさんは夢を諦めなかった。

低予算映画『ブルックリンの青春』(1974年)で初めて大きな役をゲットすると、この小さな成功を胸に、スタさんは活動の拠点をハリウッドへ移す。相変わらず脇役の仕事が続いたが、それでもスタさんは働き続けた。

そして1975年3月24日、スタさんの人生を、引いてはアメリカの映画史を変える事件が起きる。