各地の郷土料理(2)

〈埼玉県〉いがまんじゅう(撮影◎長野陽一)

〈埼玉県〉いがまんじゅう

あんを包んだ小麦粉の生地のまんじゅうのまわりにまぶした赤飯を、栗のいがに見立ててこう呼ぶ。甘いものが少なかった時代から食べ継がれるハレの日のおやつ。新潟県には、あん入りのだんごを赤飯で包んだ「いがだんご」というおやつも

 

〈千葉県〉みょうがの葉焼きご飯(撮影◎高木あつ子)

〈千葉県〉みょうがの葉焼きご飯

みょうがが大きくなる初夏に作られた。冷蔵庫がない時代、残ったごはんは傷んでも水で洗い、小麦粉や味噌、砂糖と混ぜ、みょうがの葉に挟んで焼いて残さず食べたという。宮城県には小麦粉を味噌、砂糖と練り、みょうがの葉に包んで焼いたおやきがある

 

〈富山県〉水だんご(撮影◎長野陽一)

〈富山県〉水だんご

黒部の水と米を味わうだんごのおやつは、夏の風物詩として知られる。うるち米の粉と片栗粉を合わせて作っただんごを氷水で冷やし、食べるときは青きな粉をかけて

 

〈長野県〉おやき(撮影◎高木あつ子)

〈長野県〉おやき

採れた中力粉やそば粉などで生地を作り、切干し大根や野沢菜といった地域の産物をあんとして包んだ焼きもち。県内の各地で多様なおやきがあり、かつては囲炉裏の灰の中で焼いた。写真は丸なすと甘味噌を包んでいる